※結果的にわかったことですが、PCケースのエアフローが良くなければ、
放熱フィンの効果は限定的です。@2022/1/11
BTC、6万4000ドル超えた後、6万ドル切るまで下がりましたね^^
このまましばらく落ちてほしいものです^^
背景
GPUの費用回収が終わり気が楽になったことをいいことに、
収益率を上げるために、GPUのメモリのオーバークロックを
はじめました。ただ、DDRX6は、特にJunction温度が高い。
夏が近づいて来ていることもあるので、放熱対策を考えてみました。
一般的にはGPUが保証対象外になることを無視してGPUを分解し、
メモリ周辺のサーマルパッドを熱伝導率の高いものに交換したり、
基盤のバックプレート側に追加するのが常套手段のようですね。
ただ、過去の経験上、マイニングで1年以上GPUを使用し続けると、
ファンが故障する事が多く、メーカー保証で直してもらいたいので、
分解するならメーカー保証が切れた後にしたいところ。
なので、分解しない範囲で手っ取り早い放熱対策と考えた結果、
単純ですが、バックプレートに放熱フィンを乗せて冷します^^
購入備品
Amazonで放熱フィンとサーマルテープを購入してみました。
なお、Amazonで安く商品を購入する場合、Keepaを活用あれ。(過去記事)
商品 | 価格[JPY] | 品名 | URL |
---|---|---|---|
ヒートシンク | ¥853 最新価格 853 | zspowertech) ヒートシンク60mm×150mm×25mm | Amazon |
熱伝導テープ | ¥699 最新価格 749 | ZOYUBS) 熱伝導テープ 熱伝導性両面テープ | Amazon |
実験方法
大きく下記の3条件で比較することにしました。
※最新のマイニングマシンに関する最新情報はこちらから。
※最新のGPUチューニング状況はこちらから。
条件①:ノーマル。基準値。
条件②:放熱フィンをそのままバックプレートの上に置くだけ
条件③:放熱フィン+PCIカードに追加ファン
※補足
・結構粘着性の高いテープ、かつ、常時高温状態になるため、
サーマルテープが焼き付いて跡が残ったりしそう。
お互い平面が出ているので、接触面も確保できそうなので
リセールバリューを考えてサーマルテープ使わず。
・条件③で放熱フィンに風を当てるためにGPUの搭載位置を
下げざるを得なかったため、GPU下の空間が狭くなっている。
結果
■マイニングマシン2号機 RTX 3080 放熱実験の結果まとめ @NBMiner
条件 | 放熱 フィン | 追加 ファン | ハッシュレート [MH/Sec] | 消費電力 [W] | GPU温度 [℃] | Junction 温度[℃] |
---|---|---|---|---|---|---|
条件① | 無 | 無 | 93.62 | 223 | 53.6~54.1 | 100 |
条件② | 有 | 無 | 93.57-66 | 224 | 50.7~54.7 | 98 |
条件③ | 有 | 有 | 93.42 | 223 | ~60.2 | 102 |
考察
条件②は、バックプレートの排熱がされるようになった結果、
メモリ周辺温度が下がり、Junction温度が-2[℃]となったと思われます。
条件③は、最も有利なようにも見えますが、PCI-Express×16の位置と、
ケースの小ささが相まって、下面側の排熱が悪くなったため、
GPU全体に熱が溜まってしまっている状態のように思われます。
当面は、条件②で動かしつつ、ケースファンの変更を検討中ですが、
騒音20[dB]以下の設計前提を緩めようかな、とも思います。
※2021/7/22現在、夏になり室温が上昇したことでJunction温度が
105~108℃まで上がっているような状況です。(エアコン無)
※MSI製のGPUは、夏を越えたところでハッシュレートが戻っておらず、
恐らくサーマルパッドが劣化して熱伝導が悪くなっていると思われます。
参考
・マイニングマシンに関する最新情報はこちらから。
・月次の収支報告
マイニング収支情報(月次) @2021.09
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